自分の音

誰かの素晴らしい音に触れると。
凄く惨めな思いになる。

いつも誰かと比べられてきて。
いつも誰かと比べるようになっていた。

皆が皆で違う音で良いのだと、頭は解かっていても心は納得できずに進んでいく。

「あの音が欲しい。」
「あの声が欲しい。」

そうやって、いつも誰かの物まねしかない。

でも、同じ音を出す事は出来ない。
そして、悩み。悔しみ。絶望に苛まれる。

けれど、『出来なくて当たり前』なのだよ。

僕は僕でしか無いのだから。
誰かではなくて、『僕』なんだ。

簡単なんだよ。

僕は僕の音を出せば良いだけなんだ。

誰にも出せない、僕の音。自分の音。

今まで、比べてしまってきたのは･･･
自分の音が解からなかったからなのでしょう。

「あの音素敵！」
「その声素敵!」

そうやって誰かの音を受け止められるようになれたら･･･
もっと素敵な自分の音が見つけられそうな気がする。

自分の音。

自信を持ってお贈りしたいものです。